アーカイブ : 2013年 6月

オオカズナギ

オオカズナギのバトルオオカズナギのバトル

今年もオオカズナギの繁殖行動はピークは短かったような気がします。
数年に一度は巣穴以外でもあちらこちらで戦う姿が見れる年があるのですが、今年は多くも少なくもなくといった感じでした。
この日は浮遊系がサッパリだったので、久しぶりにオオカズナギの巣穴を覗いて見ると、軽いいざこざがあって一瞬に戦いも決着したかに思えたのですが、続いてもう1匹現れて激しい戦いになりました。

久しぶりにワイドを持っているときにこの光景に出会えた気がします。
青海島ダイビングの春の風物詩で何度見ても迫力のある戦いですね!

Photo Date
オオカズナギのバトル:青海島 -12m
Canon EOS 5D markⅢ
SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL


サツキハゼ

サツキハゼのペアサツキハゼのペア

柏島での滞在中、少しだけ四万十川に足を伸ばしてきました。
黒潮も近く青い海で、纏まった雨も降っておらず、大潮の満潮なので水も綺麗かと思いきや・・・結構濁ってました。
淡水域は1mの視界もなく、下層の海水域も5mみえればよいほうです。
日中に行ったのですが、アカメの方も30cmほどの子供が1匹見えただけで、他に姿はみれませんでした。

そんななかお腹がパンパンなサツキハゼが多く見れて、時折雄がヒレを広げてアピールしていました。
あれから3週間、今時期は絶好調じゃないのでしょうか (^-^

Photo Date
サツキハゼのペア:四万十川 -5m
Canon EOS 5D markⅢ
EF100mm macro F2.8L IS


ヒョウモンダコの抱卵

ヒョウモンダコの抱卵ヒョウモンダコの抱卵ヒョウモンダコの抱卵開口部を開けられた二枚貝

長い事いつ居ているヒョウモンダコが卵を抱えだして、卵の中の子供もしっかりとタコの形になってきた所で残念です。
タコに限らず卵を守る二枚貝などの隙間はかなり狭く撮影はかなりの難易度になります。
ただそこで貝を開いて撮影する人がいたようで(写真4枚目)、そうなると中に外敵がはいってこれるようになり、卵の放棄や巣穴を移動してしまいます。
あと少しで子供達がハッチアウトする姿が見れたであろう巣穴はからっぽになり、貝類やアナハゼの子供などが住み着いていました。
代わりといってはなんですが、巣穴に戻る別の卵を抱えたヒョウモンダコを観察する事ができたのですが、見ているとあの狭い隙間にするすると入っていきました。
入ってしまうと卵をしっかりとガードしてじっと動かなくなりました。
卵はまだ新しく、子供が育つまではしばらくかかりそうです。

巣穴を破壊しなければ、また来年もこの巣穴を使って観察できたので、撮影できなかっただけでなくいろいろと残念ですね。

Photo Date
ヒョウモンダコの抱卵:青海島 -13m
Canon EOS 5D markⅢ
EF100mm macro F2.8L IS


クラゲライダー

ウリクラゲとフィロゾーマウリクラゲとフィロゾーマウリクラゲとフィロゾーマ

最近めっきり数が減ってきた浮遊生物。
この台風の通過で少し変わらないかな?と期待しています。
昨年は6月末まで良い感じだったのですけどね~。

先月に撮影したウリクラゲx2にのるクラゲライダーです。
なにのフィロゾーマ幼生かは判らないのですが…。

Photo Date
ウリクラゲとフィロゾーマ:青海島 -3m
Canon EOS 5D markⅢ
EF100mm macro F2.8L IS


クダリボウズギス

クダリボウズギスクダリボウズギス

瀬戸内海でのミッドナイトダイビング。
先日、集魚灯を使って幼魚やプランクトン撮影をしていた帰り際に、ボウズギスぽいシルエットを見て撮影は出来なかったのですが、バディが斜め後ろから撮影しており、各方面に聞いたところクダリボウズギスではないかという事で、あらためて撮影に行ってきました。

場所によってはある程度の数が見れて、口内保育をするのであれば、水深も浅いしハッチまで狙えそうな感じです。

Photo Date
クダリボウズギス:周防大島 -5m
Canon EOS 5D markⅢ
EF100mm macro F2.8L IS


ニッポンバラタナゴ

ニッポンバラタナゴニッポンバラタナゴ雌バラタナゴとカゼトゲの群れ

ニッポンバラタナゴも前記事のコイ在来型(ノゴイ)と同様に大陸から来た種(タイリクバラタナゴ)と交雑して純血の系統が汚染されていっている種のようです。
見た目だけでは判断できず、DNAなど専門的な検査が必要なほど複雑のようですが、ここ九州北部で撮影した場所は数年前にDNAなどの調査でニッポンバラタナゴ型だけが確認されていた場所のようです。

透明度はかなり悪い中、銀色の鱗でストロボ光は反射して撮影は難しかったのですが、1枚目の雄が縄張りを主張していて、しばらくじっとしていると目の前を通りすぎていき、撮影のチャンスが多かった個体です。
目視ではもっと赤く染まった雄の個体も居たのですが、さらに透明度が悪い所で撮影までいたりませんでした。

次回は真っ赤に染まった雄の個体に、産卵行動をする固体などの撮影にも挑戦してみたいと思います。

Photo Date
ニッポンバラタナゴ:九州北部河川 -50cm
Canon EOS 5D markⅢ
EF100mm macro F2.8L IS